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足部の骨についての基礎知識。骨の数や名前、構造や役割を紹介。

こんにちは。山内です。

普段はなかなか気づきにくいけれど、実は構造的にうまくできている人体の部位。
それは、

足部(そくぶ)

私たちがいう足部というのは、くるぶしから下の部分
かかとからつま先の部分のことを指します。

人間の足部には、素晴らしい部分がたくさんあるのです。
二足歩行の私たち人間にとって、立位で地面に接し、身体を支えているのが足部。

今日は、そんな足部の骨や構造について紹介していきましょう。

上からみた足

足部の骨についての基礎知識。骨の数や名前、構造や役割を紹介。

※ご注意!
このページでは「足部の骨」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。

足部の骨の名前。

足部の骨の名前。外側から

あまり日常で使われにくい骨の名前が多いです。
例えば、かかとの骨は踵骨(しょうこつ)。

色分けして分かりやすくしたつもりですが、分かりにくいかもしれません・・・。

趾骨(しこつ)…黄色

足の指の骨です。
基節骨・中節骨・末節骨を合わせて「趾骨」と呼びます。

基節骨(きせつこつ)と末節骨(まっせつこつ)は、それぞれの指にあります。

中節骨(ちゅうせつこつ)は、母趾(ぼし;親指)にはありません。

親指側から第1、第2・・・とよびます。

中足骨(ちゅうそくこつ)…茶色

5本の長管骨(ちょうかんこつ;長細い骨)です。
足の甲を作る骨で、縦足弓(縦アーチ)・横足弓(横アーチ)を形成しています。

衝撃吸収にも使われるのでスポーツをする人は疲労骨折」を起こすこともあります。
(⇒【中足骨疲労骨折】長引く足の甲から前側の痛みに要注意!

中足骨頭部にも痛みが出ることも。(⇒前足部の足指のつけ根付近「中足骨頭部の痛み」はどんな種類がある?

種子骨は、第1中足骨の骨頭部足底側にあり、荷重を分散させています。

足根骨(そくこんこつ)

足部の骨 足底側

足根骨は全部で7つ。
体重を受け止める・片足バランスを保つ・筋肉の力を地面に伝える など多くの役割があります。

足根骨が7つに細かく分かれているのは、地面からの衝撃を多くの骨に分散することで緩和させているためなんです。

踵骨(しょうこつ)…緑

かかとの骨です。
裸足で立つと体重の8割近くを受ける部分で、ジャンプやランニングの着地でも大きなストレスを受ける場所です。

踵骨に関連する記事
〇腓腹筋やヒラメ筋という大きな筋肉の付着部
(⇒アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎
〇足根管は足底(足裏)にいく神経・血管を守る
(⇒足根管の役割
〇着地時に大きな衝撃を受ける
(⇒踵骨骨折

距骨(きょこつ)…ピンク

踵骨の上にあり、下腿骨に挟まれている骨です。
特殊なのは、「筋肉が付着しない!」こと。

というのは、距腿関節(きょたいかんせつ)内では、「軸」のような働きをしてるのです。

踵骨とのかんせつである距骨下関節(きょこつかかんせつ)では、底背屈だけではなく、内転・外転や回旋にも関係します。

距骨に関連する記事
〇距骨は不均整地でのバランスにも関わる!
(⇒距骨下関節炎
〇足首の捻挫によって距骨が不安定に?!
(⇒足関節捻挫の概要
(⇒前距腓靭帯損傷
(⇒外果剥離骨折
(⇒踵腓靭帯損傷
(⇒脛腓靭帯損傷
(⇒三角靭帯損傷
〇関節軟骨の損傷も起きやすい
(⇒離断性骨軟骨炎

舟状骨(しゅうじょうこつ)…青

舟状骨という名前の骨は、手首にもあります。
足の舟状骨は、踵骨(かかと)の前、親指側にある骨です。

内側縦アーチを形成する一部でもあります。
この舟状骨は、「後脛骨筋」(こうけいこつきん)という足部にとって重要な筋肉の停止部(付着部)です。

ちなみに付着部の一部が分離したものが「外脛骨」(がいけいこつ)といわれています。

舟状骨に関連する記事
〇外脛骨障害(⇒有痛性外脛骨
〇子どもの舟状骨の痛み。(⇒第一ケーラー病
〇後脛骨筋の付着部(⇒後脛骨筋の役割

立方骨(りっぽうこつ)…紫

外側縦アーチの一部をつくる骨です。
多くの骨と隣り合っており、足部に加わる外力を分散させています。

長腓骨筋が外側を通過して外側縦アーチを持ち上げています。
立方骨の圧迫骨折は「くるみ割り骨折」ともいわれていて、前後から挟まれるようにして起きる骨損傷です。

立方骨の関連記事
〇背側踵立方靭帯の損傷
(⇒二分靭帯の損傷

楔状骨(けつじょうこつ)…赤

内側・中間・外側の3つあります。
親指側から第1・第2・第3楔状骨と呼ぶこともありますね。

側面からみると縦アーチを形成する一部になっています。
よくみると、中間楔状骨の前側はへこんでいて、第2中足骨をはめ込んでいるんです。

これは、足根中足関節(リスフラン関節)が直線状になってしまうのを防ぎ、わざと関節面をギザギザにすることで接地面を増やしているんです。
=安定感が強まる!(脱臼しにくい!)ズレにくくなる!

足の骨っていくつ?

足の骨の数

実は、人によって数が違うことがあるんです。

足根骨 7個
中足骨 5個
基節骨 5個
中節骨 4個
末節骨 5個
種子骨 2個

ほとんどの人は全部で28個!
片足で28個、ということは、両足合わせると56個!
ただし、人によっては、種子骨がない人、もとから2分している人などばらつきがあります。

また「過剰骨」(かじょうこつ)といわれるのが、

三角骨(さんかくこつ)と外脛骨(がいけいこつ)。

こちらもある人とない人がいます。
あるからといって異常があるとか病気であるとかではないのでご安心ください。
(「過剰骨」といわれるので不安になる人が多いのです。)

足部にある関節の名前。

足部の関節の名前足部後方から

骨がたくさんあるってことは、関節もたくさんあります。
今回は、主な関節だけを紹介します。
足部の関節は大きな力が高い頻度で加わるので強力な靭帯で強く結合しているのが特徴。

距腿関節(きょたいかんせつ)
下腿骨(脛骨・腓骨)と距骨(きょこつ)との関節。
蝶番関節(ちょうばんかんせつ:一方向のみ動く関節)で、おもに屈曲(底屈)・伸展(背屈)の動きに関係します。
距骨下関節(きょこつかかんせつ)
距踵関節(きょしょうかんせつ)ともいわれます。
顆状関節(かじょうかんせつ)で内反(足裏が内側)や外反(足裏が外側)の動きにも関連。
ショパール関節
近位(足首に近い)にある足根骨どうしの関節。
強固な靭帯結合によって、動きはほとんどないですが、二軸でたわむように動き、アーチ形成、衝撃吸収の役割があります。
「横足根関節」(おうそっこんかんせつ)ともいわれます。
距舟関節(きょしゅうかんせつ)と踵立方関節(しょうりっぽうかんせつ)のふたつが組み合わさったもの。
リスフラン関節
遠位にある足根骨と中足骨の関節。
別名は足根中足関節(そくこんちゅうそくかんせつ)
縦アーチをつくる関節です。
可動域は小さいが、第1中足骨と内側楔状骨は可動域が大きく、地面の反発を吸収します。
中足趾節関節(ちゅうそくしせつかんせつ)
中足骨と基節骨の関節。「MTP関節」ともいいます。
中足骨頭部は歩行時に荷重がかかる部分。
縦アーチ・横アーチの形成にも関連する重要な関節です。
趾節間関節(しせつかんかんせつ)
基節骨と中節骨の関節を近位趾節間関節(PIP関節)
中節骨と末節骨の関節を遠位趾節間関節(DIP関節)
母趾のみ趾節間関節(IP関節)です。

足部に働く筋肉と足部の変形。

内側縦アーチを支える筋肉

足部に働く筋肉には、外在筋(がいざいきん)内在筋(ないざいきん)があります。
内在筋は、足部に筋肉があるもの。
外在筋は、足部に停止して、筋肉は下腿部にあるもの。

筋肉は関節を動かす役割が注目されがちですが、他にも大きな役割があるんです。

人の足は、他の動物に比べて速く走ることはできませんが、長時間歩いて移動することができます。
あまり筋肉を使わずに省エネで動けるからなんです。

足の形は、その機能にもひと役買っています。

トラス構造とウィンドラス機構

詳しくは縦アーチについての記事で紹介しています。

関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院山内です。 人によって足の形は違います。 みんな骨の数はだいたい同じ(人によって「過剰骨」をもっている人もいますが。)なのに! 形が違うんです。 足は身体を支えるので、膝や股関節、さらには腰や[…]

で、この足の形を保つ役割をするのが、内在筋と外在筋です。
骨どうしの形を保つために外在筋や内在筋が働き、足部の形状を保ちます。
足部の筋力低下が足の変形をまねくのは、このためです。

さらに、足部の形状が変わることで、筋肉(腱)が骨を引っ張る方向が変わるので変形を増強してしまうことがあります。

足部内在筋と外在筋の筋力を保つのは大切なんですね。

足の構造と役割。

 

足部3つのアーチ

ヒトは二足歩行をします。
足部の役割として、

体重を支える
地面の衝撃に耐える
バランスを保つ
筋肉の力を地面に伝える

4つの役割を同時にこなしています。
これを支えているのが、足部のかたち。
前・中・後部で絶妙な役割分担をしながら仕事をしているんです。

前部…蹴りだし
中足…衝撃吸収
後足…体重支持

足部には3つのアーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横足アーチ)があります。

足部の3つのアーチ

このアーチ構造の特徴が先ほど挙げたトラス構造とウィンドラス機構。
地面には床反力(ゆかはんりょく)があって、衝撃に応じて足部に跳ね返ってくる力が変わります。

それを受け止める機能がこの二つの特徴です。

トラス構造
荷重や衝撃に強い構造。
外力を受けた時には、長軸方向に力が働くようになっている。
三角形を組み合わせたような形状になる。
足部のトラス構造で衝撃吸収
ウィンドラス機構
足底筋膜の伸張を推進力に変換させるシステム。
船の錨の巻き上げ機に構造がにていることから、ウィンドラス機構と呼ばれている。

内側縦アーチのウィンドラス機構

横足アーチは、衝撃吸収能力の他に左右のぐらつきを押さえる能力もあります。
横足アーチが消失するとうまく足指が機能しないだけでなく、足部の変形や全身の姿勢悪化に発展することもあるのです。
(詳しくは⇒足の横足アーチ。維持するために必要なこと。低下するとどうなる?

足部にはたくさんの骨があり、それらをつないでいるのが「靭帯」
靭帯には、伸張ぐあいを感じるセンサーがあります。
アーチがたわむことによって足部の靭帯が伸縮するので、地面の刺激を脳に伝えることができる仕組みになっています。

脳はその情報を基に各部の筋肉に指令を出して、バランスを保ったり、運動を行ったりします。

足部は多くの骨がうまく組み合わさり、絶妙な形状を形成することで、ヒトの直立二足歩行を支えているんですね。

ゴリラの足部の骨ゴリラの足部の骨。ヒトと似ているが、アーチはほとんどなく平面的。「ナックルウォーク」と呼ばれる拳をついて移動する。

まとめ

足部の骨まとめ

〇全部で片足28個の骨からなる。
〇3つのアーチが足部の機能を支える。
〇靭帯が多く、地面の状況を脳に伝えるのに役立っている。
〇トラス構造とウィンドラス機構
〇多くの筋・腱が付着。形状の保持にも役立っている。

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