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「ハンマートゥ」は足指の変形!どんなふうになる?予防法はある?

こんにちは。ほんだ整骨院の山内です。

足の指がピーンと伸びない!
なんとなく曲がっているように見えるかも⁉

と思ったあなた。

しっかりと自分の足と向き合ってみませんか?

今日は、ときどき見かける足指の変形「ハンマートゥ」(ハンマー趾)について紹介していきましょう。

「ハンマートゥ」は足指の変形!どんなふうになる?予防法はある?

 

 

※ご注意!
このページでは「ハンマートゥ」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。

「ハンマートゥ」(ハンマー趾)ってな~に?

ハンマートゥは足指の変形

「ハンマートゥ」(ハンマー趾)とは、足の指の変形のひとつです。

「屈み指」(かがみゆび)

ともいいます。

ヒトの足指(趾)には3つの関節があります。

MTP関節(中足趾節関節)━━━足指のつけ根
PIP関節(近位趾節間関節)━━━まん中の関節
DIP関節(遠位趾節間関節)━━━いちばん先端の関節

これらの関節が無意識に曲がってしまっている状態を「ハンマートゥ」といいます。
他動的に(自分の手やだれかに動かしてもらう)指を伸ばすと戻るものから、かたまってしまっている(拘縮)状態までさまざまです。

ハンマートゥ(屈み指)変形
MTP関節・・・伸展(背屈)━甲側に。
PIP関節・・・屈曲(底屈)━足裏側に。
DIP関節・・・伸展(背屈)━甲側に.
DIP関節は中間位(背屈しない自然な状態)のこともある。

外観からみるとPIP関節がかなり持ち上がってみえます。
ハンマートゥの人の多くは、この部分が靴にこすれることで、胼胝(べんち=タコ)鶏眼(けいがん=ウオノメ)ができています。

※ちなみに似ている疾患があります。
全部を合わせて「屈指症」(くっししょう)とよぶこともあります。

屈指症(ハンマートゥ・マレットトゥ・クロウトゥ

マレットトゥ(槌趾)
DIP関節だけが屈曲(底屈)して足裏側に曲がってしまうもの。
クロウトゥ(鉤爪趾)
MTP関節過伸展(背屈)・PIP関節DIP関節が屈曲(底屈)位をとるものです。

ハンマートゥ(ハンマー趾)の病態は?

ハンマートゥは足指が縮こまるように曲がってしまう変形

完全な病態は詳しくは分かっていないこともありますが、

つま先を長軸方向に押し付ける」ような状態になると、ハンマートゥのような状態になります。
ここで重要になるのが、「骨間筋」(こっかんきん)「虫様筋」(ちゅうようきん)

骨間筋と虫様筋は足指の曲げ伸ばしに関わる筋肉で、腱が特殊な走行をします。

それぞれの筋肉は各中足部の間にありますが、腱に移行してMTP関節の足裏側を走行します。
そのあと、背側に走行を移して中節骨と末節骨の背側に付着します。

その作用は、
MTP関節…屈曲
PIP関節…伸展
DIP関節…伸展

なんらかの理由でこの「骨間筋」「虫様筋」が働きづらい状況になると・・・

上記したMTP関節…屈曲、PIP関節…伸展の力は弱まります。

さらに、底側(足裏側)の屈筋である

長趾屈筋腱(ちょうしくっきんけん)
短趾屈筋腱(たんしくっきんけん)
〈ふたつの筋肉はすべて底屈(屈曲)するように働く。〉

この二つの筋肉の張力が加わると!

MTP関節━過伸展
PIP関節━屈曲

という形になりますよね。
これはハンマートゥの形になりますよね。

ハンマートゥは腱の作用によるもの

 

ここでのポイントは、

骨間筋と虫様筋が働きづらい状況。
短趾屈筋と長趾屈筋に強い張力がかかる状況。

このどちらか、または両方の状況が整った時にハンマートゥが起きやすいといえます。

とくに凹足(おうそく)と呼ばれる土踏まずの高い(ハイアーチ)の人にハンマー趾は多いです。
屈筋腱の張力が強いため足の縦足弓(縦アーチ)が強くなると考えられます。

ハンマートゥは座位(座っている)と軽減し、立位になると増悪する傾向があります。
これは、立位時に足底(足裏)への荷重によって、短趾屈筋や長趾屈筋の腱に強い張力がかかっているからです。

足指(趾)の屈筋腱と骨間筋や虫様筋のアンバランスが原因のひとつだといえそうです。

「ハンマートゥ」になる原因は?

①靴
②足の変形
③病気によるもの

原因ははっきりと「コレ!!!」と決めつけることができないことが多いです。
原因をひとつずつ見ていき、当てはまるものがあれば、改善して今以上に悪化しないようにしていくことが大切です。

それでは、ひとつずつみていきましょう。

①靴

ハイヒールがハンマートゥの原因にもなる

〇小さすぎる
足指のつまさきが常に圧迫されることによって、変形が進むものです。常に屈筋群が収縮していることが原因になります。

〇大きすぎる
大きすぎる靴も問題です。靴の中で足が動いてしまうため、非常に歩きづらくなります。
それを防ぐために常時、足指の屈筋に力を入れてしまうことで、屈筋腱の短縮を引き起こす原因になります。

〇高さのあるヒール(ハイヒール)
ハイヒールでは、つま先側に体重がかかりやすいです。
前方に体重がかかってしまうことで、小さい靴を履いているような状況に陥りやすいです。

〇足を入れる部分がゆるい靴、サンダル、スリッパ
脱げないように足指の屈筋に無意識で力が入りやすいです。
大きすぎる靴と同じように屈筋腱の短縮が起きることがあります。

②足の変形

足部の変形によって、腱の走行する向きが変わってしまうことがあります。
筋肉の緊張や萎縮(いしゅく=弱くなる)が起きやすくなります。外在筋や内在筋、拮抗筋のバランスが崩れることで変形がすすむ可能性があります。

合併しやすい足の変形
外反母趾・内反小趾・開張足・凹足(ハイアーチ)など

③病気によるもの

意外と多いのが病気に合併するもの。

糖尿病や腰椎椎間板ヘルニアなどの末梢神経障害や脊髄・脳疾患による中枢神経障害もそのひとつ。

神経障害によって、骨間筋や虫様筋の麻痺が起きたり、足指の屈筋腱の過緊張が起きることでハンマートゥが起きることがあります。

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どうやって治療をする?

ハンマートゥで靴を履くときにはサポーターがあると便利

ハンマートゥに合併する胼胝(タコ)鶏眼(ウオノメ)は、皮膚科で治療します。

足指の外傷(この場合タコやウオノメ)は、感染症のリスクが生じます。皮膚に傷ができてしまっている場合にはしっかりとケアをしておきましょう。

内科疾患による合併である場合には、そちらの治療も行います。

ハンマートゥに対する治療は、足指の変形が固まっているかどうかがポイントになります。

外科的治療

変形してしばらく経過すると「拘縮(こうしゅく)」といって、手で伸ばそうとしても固まってしまっている場合があります。
この場合は手術も視野に入れて治療することになります。

テーピングや装具

指で戻せる場合には、手術をしないことが多いです。
テーピングや装具(サポーターやバンド)によって、縮んだ指を戻すようにします。
胼胝や鶏眼ができないようにするためには効果的です。

ただし、即効性はないので根気強く対処していく必要があります。

予防方法はある?

ハンマートゥの特徴

ハンマートゥはなってしまうと元通りにするのは難しい側面があります。
まずはならないように予防すること、それ以上悪化しないようにすることが重要です。

〇靴の見直し
日常的に使用する靴の見直しをしましょう。
きつすぎ・ゆるすぎ・靴ひもやバンドの適度な締め具合をもう一度チェック!

〇足指の筋肉を鍛えておく
ハンマートゥの原因は筋肉(腱の牽引)によるものが多いです。
足部の筋肉をいい状態で保つことで足部全体の形状を保ちましょう。

〇身体のバランスを整える
身体全体のバランスと足の荷重は多いに関係しています。
また、内科疾患による神経障害も遠因になりますので、運動器(骨格・筋・神経)だけでなく、内臓の健康も大切です。

まとめ

ハンマートゥの特徴
〇足指を長軸方向に押しつけたような変形
MTP関節伸展、PIP関節屈曲、DIP関節伸展
第2趾(人指し指)が最も多い
(第2趾>第2~4趾>第3趾>第4趾)
ハイアーチや偏平足とも合併しやすい。
〇座位で軽減、立位で増悪することが多い。
骨間筋と虫様筋がうまく働けない。
足指の屈筋腱が過剰に働いている。
靴の影響も否定できない。

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