自分で簡単にできる!足底腱膜炎や有痛性踵骨棘のテーピング

こんにちは。ほんだ整骨院の山内です。

あしうらの土踏まずや踵(かかと)が痛くなる「足底腱膜炎」(足底筋膜炎)
なかなか症状がとれなくてつらい時期を過ごしている人も多いです。

足底腱膜炎は足部のアーチが沈み込むときに痛みが生じる疾患。
多くはかかとの足裏内側が痛みますが、なかには土踏まず足指のつけ根部分に症状が現れることもあります。

足底腱膜(そくていけんまく)が引き伸ばされて生じる微小断裂の繰り返しが原因なので、テーピングで補助(サポート)することで負担を減らすのも有効です。
(テーピングですぐに痛みがとれるわけではないですが・・・。)

今日は足底腱膜炎のテーピングについて紹介していきます。

足底腱膜炎のテーピングの貼り方は数多くある。自分に合った貼り方を見つけたり、自分流にアレンジしていくことが大切

自分で簡単にできる!足底腱膜炎や有痛性踵骨棘のテーピング

※ご注意!
このページでは「足底腱膜炎のテーピング」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。
あしうらの部位名称を覚えたい。
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足底腱膜炎のテーピングの目的

足底腱膜炎は、

荷重や衝撃吸収によって引き伸ばされた足底腱膜が微小断裂と修復を繰り返すなかで生じた組織の変性が損傷されたときの痛み。

踵骨棘(しょうこつきょく)は、

足底腱膜の牽引力(引っ張る力)によって、踵骨(かかと)の付着部で骨が異常増殖を繰り返して生じた骨のトゲ。
痛みが生じているものを「有痛性踵骨棘」という。

どちらも足底腱膜が過剰に負担を生じることで発生します。
テーピングによって痛みのある部分を補助することで、足底腱膜を保護します。

基本的には、足底腱膜が過剰に引き伸ばされないようにするのが目的です。
ほかにもインソールやアーチサポートバンドなどと併用することもでき、あしうらなので自分で貼ることもできるので手軽に使用することができます。

「足底腱膜の補助」が目的なので、テーピングによって痛みがゼロになるわけではありません。
少しでも負担を減らして組織の再生を促すためのものです。

足底腱膜炎が起きるしくみ

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足底腱膜炎のテーピング(たくさん動くとき)

たくさん歩くときやスポーツをするときなど、足底腱膜に負担をかけざるをえないときに使用するテーピングです。

皮膚の薄い足裏以外の部分にも貼るので、皮膚に負担がかかるので繰り返し使用するのはやめましょう。
長時間になるときやかぶれやすい人はアンダーラップを使って皮膚の負担を減らすこともおすすめです。

また、足を着くたびに痛みが出ているときの対処は、基本的に「安静」です。(本当は痛みが強い時期にたくさん歩いたり、スポーツをするのはおすすめできません。)

今回紹介するのは簡単な貼り方です。状態や足部の形によって貼り方やテープの種類を変えて試してみるといいかもしれません。

今回使用するのは多少伸縮性のある布(コットン)のテープ(商品名でエラスチックやエラスチコンといわれているもの)。幅は50mmが使いやすいです。

足底腱膜炎テープ。1本目は足趾からかかとに向かって縦に貼る足底腱膜炎テープ2本目。母趾つけ根からかかと外側に向かって貼る。かかとの後ろを巻くようにして内くるぶしの下で止める足底腱膜炎テープ3本目。小趾側から斜めにかかと内側に向かって貼る。かかとの後ろを回って外くるぶし下で止める足底腱膜炎テープ4本目。土踏まずが浮きやすいので横断するように留める。足の甲で1周しないように注意。足趾側も剥がれやすければ止めても良い

貼り終わったら、手で温めるようにして軽くこすります。粘着剤を皮膚になじませて剥がれにくくするためです。最後に体重をかけてみてきつすぎないか必ず確認

足底腱膜炎のリスクは日常に潜んでいる

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足底腱膜炎の日常で使える簡易テーピング

足裏の皮膚は分厚くかぶれにくいのが特徴です。
足の甲やかかとの上部にテーピングがかからないようにすることで、皮膚損傷のリスクを低減します。
(かぶれないわけではありません!)

簡易的に行えるので日常的に使いやすく、貼りやすいやり方です。
その分、サポート力も弱くなるので長時間の立位やスポーツには向きません。

足手腱膜炎簡単テーピング。縦に1本、斜めに2本、横に1本を少し引っ張りながら、背屈位で貼る

※伸縮性のテープで薄手のもの(キネシオテープなど)を使うテーピングを想定しています。足裏なのではがれやすいかもしれません。幅は50mm。①と④は75mmを使っても可。

足底腱膜炎はどんな治療をする?

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テーピングの注意事項

気軽に巻けて、補助効果も高いテーピングですが、もちろんデメリットもあります。
注意する点もよく理解したうえで貼ってみましょう。

巻くとき・巻いた後の注意

皮膚損傷に注意。
きつく締めすぎると動いたときにテープの縁で皮膚を傷つけることがあります。貼った後は必ず動いてみて締まりすぎていないか確認しましょう。
また、テープの縁がめくれていてもそこで皮膚損傷を起こすことがあります。

剥がしたあとは清潔に。
テーピングは剥がすときに表面の角質部分もいっしょに剥離します。
テーピングの中は汗が蒸発しにくく、高温多湿で細菌類が繁殖しやすい環境。
角質部分がとれた状態でばい菌にさらされると細菌感染のリスクが高まります。
必ず清潔に保ちましょう。

血行障害や神経圧迫に注意。
最初は適度なテンション(張力)でも、立位で足を下におろしていると多少のむくみは生じます。
血管や神経が強く圧迫されたまま長時間経過すると重大な障害を生じる恐れがあります。
途中きつく感じたらすぐに剥がしましょう。

皮膚かぶれがあったら貼らない!
皮膚損傷のある部分に繰り返し貼ると傷が治らないばかりか、感染症を引き起こすことがあります。
一度貼ったら、何日か皮膚を休ませるなどしてかぶれを作らないようにしましょう。

痛みがすぐにとれるわけではない!

完全に負荷を除去できるわけではない。
テーピングをしている間は「痛くないはず」と思う人も多いのですが、足底腱膜の張力を代替して、患部を保護するものなので多少は軽減しても痛みがなくなるわけではないことを理解しましょう。

他の部分が痛くなることも。
テーピングは「負傷している部分への負担をほかの部位にずらす」ものです。
ってことは、足底腱膜の負担はほかの部位が受け持つことになるので、疲れやすくなったり、他部位に痛みを生じることもあります。

その他の注意事項
かぶれる…繰り返しや長期間のテーピング
筋力低下…あまりにもテーピングに頼りすぎると
歩きにくい・違和感…もちろん歩きにくくはなるはず
すべる…はだしに比べると滑りやすくなる

足底腱膜炎は疼痛が消失するまでに長期間必要です。今回紹介したテーピングと一緒に、アーチサポート、インソール、環境の見直しを行って少しでも治療期間を短縮していきましょう。

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