こんにちは。ほんだ整骨院、山内です。
つま先立ちになると足指のつけ根が痛くなる!っていう人が多いです。
人の足の形って、みんな同じように見えますが意外に千差万別。足の形によって痛くなる場所が違うんです!
さてさて、今日も足裏シリーズいってみましょう!
『中足骨頭部痛。体重がかかると痛い&指を反らせると痛い』
※このページでは「中足骨頭部痛」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変わっている可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。
足裏各部位の名称について
こんにちは。ほんだ整骨院の山内健輔です。 足の裏側の各部にもいろいろな名称があります。 専門的な呼び方と一般的な呼び方を混ぜながら、相手に伝える必要があります。 指や手で示して相手に伝えられれば、正確に伝わりやすいですが、とき[…]
中足骨頭部痛はどんな人が起こるの?
基本的にどんな人でも起こりうる疾患です。
とくに多いのが足の縦アーチ、横アーチに過不足がある人、普通に立っていて足指が反って浮いてしまう人。
また、ハイヒールやパンプスなど前足部に体重がかかりやすい状態が長時間や長期間続くと発症しやすいです。
中足骨頭部痛の原因は?
足の前側に体重をかけたり、つま先立ちになる時に負荷がかかるのが、中足骨骨頭部。
ここに荷重や衝撃が加わり続けることで、中足骨骨頭部で炎症が生じます。
ひどくなると変形や骨頭壊死につながることもあるので要注意です。
ヒトの理想の足の着地の仕方は、かかと・母指中足骨頭部・小指中足骨頭部の3点で支えることです。
◎開張足
足の横アーチが消失、または逆アーチになってしまっていると、第2指、第3指の中足骨頭部に荷重がかかります。
中足骨頭部痛の方はこの第2指、第3指の付け根部分にタコやウオノメができていることが多いです。
開張足について
こんにちは。ほんだ整骨院の山内です。 足の幅が以前より広くなったかな~と感じたことはありませんか? 昔は先が細い靴が履けたのに、だんだん横幅がきつくなってくる・・・こんなときは「開張足」(かいちょうそく)にも要注意。 開張[…]
◎靴によっても起こります。
かかとの高い靴は中足骨頭に荷重がかかりやすく、靴底も硬いことが多いので、衝撃が直に加わりやすくなります。
つま先の細い靴は横アーチを消失させ、モートン病や中足骨頭部痛の原因になります。
モートン病はどんな症状が出る?⇒モートン病。気になる原因と対処法は?
中足骨頭部の痛みはいくつか種類がありますよ!⇒前足部の足指のつけ根付近「中足骨頭部の痛み」はどんな種類がある?
ヒールの高い靴は「足底腱膜」にも負担をかけます⇒「足底腱膜炎」足の裏かかとや土踏まずの痛み。踵骨棘ができるしくみ
◎スポーツでもなる人がいます。
足部の前側に体重をかける姿勢をとる競技や、スパイクを履く競技で、ちょうど中足骨頭部にポイントが当たっていると中足骨頭部痛の原因になります。
◎ハイアーチ(凹足)
アーチが高いとかかとと中足骨頭部に荷重が集中しやすいので、炎症を起こしやすくなります。
中足骨頭部と足のアーチは密接な関連があります!詳しくはこちらの記事もご一緒にご覧ください。
足の縦アーチ⇒足の(縦)アーチの役割。崩れると身体全体にも大きな影響!
横足アーチ⇒足の横足アーチ。維持するために必要なこと。低下するとどうなる?
ハイアーチが中足骨頭部痛の原因に?⇒足の甲が高いと問題?「ハイアーチ」凹足変形によるリスクと対策
中足骨頭部痛の治療
基本的には患部の負荷を取り除いてあげることです。
テーピングで違う場所に荷重がかかるようにしてあげることも有効です。
ほかには靴の中にインソールを入れて横アーチをつけるとか、患部に荷重しないために他の部分を高くするなども効果的です。
患部を安静にすることで、炎症を抑えます。
炎症が消失して痛みが緩解しても、同じ原因で再発しやすいので、靴や足の着き方には注意が必要です。
熱をもって腫れている(足が分厚くみえる)ようなら冷却することが必要です。
患部の冷却は応急時に有効です!⇒受傷後の【アイシング(冷却)】治療期間を短縮する効果あり!
予防方法
中足骨頭部痛は過剰に荷重がかかることが原因です。横アーチが減少している方はとくになりやすいです。
足底筋膜(足の裏の筋肉)を鍛えることや立位や歩行時に指に力を入れて(靴底をつかむような感じ)、中足骨頭部への負荷を減らしていくことで予防しましょう。
外反母趾や偏平足の人はヒールが高い靴を履くと前足部に体重がかかりやすいので、できるだけ避けた方がいいでしょう。
足裏の筋肉をケアしておきましょう!⇒あしうら(足底)の筋肉を「鍛える」&「ほぐす」で足の不調を防ぐ!
最後に。
足の痛みは軽く見ていると、膝や股関節、さらには腰や背骨にまで影響を与えることが多いです。
身体のゆがみの原因にもなり全身の調子が悪くなることも・・・。
我慢せず、早めに対処することで治癒期間も短くなりますので、しっかりと治してくださいね。
なによりもつらい時はしっかり休むことが大切です。あなたが頑張っているのは近くで見ている私たちが知っています。
「疲れた」「つらい」ときは、きちんと身体も心も休ませてあげてくださいね。
中足骨頭部痛と足のアーチは密接な関連があります!詳しくはこちらの記事もご一緒にご覧ください。
足の縦アーチ⇒足の(縦)アーチの役割。崩れると身体全体にも大きな影響!
横足アーチ⇒足の横足アーチ。維持するために必要なこと。低下するとどうなる?
関連記事
足の親指のつけ根。指を反らせると痛い。「強剛母趾」とは?⇒足の親指つけ根、反らすとイタイ!強剛母趾ってどんな疾患?
足の裏、親指母趾球の痛みは、「種子骨障害」の可能性も!⇒足裏親指側(母趾球)の痛みがなかなかとれない!母趾「種子骨障害」を解説。
足指の骨折。症状と治療。予後は?⇒足指の骨折。ぶつけたり、踏まれたり、受傷頻度の多いケガ!
足の甲「中足骨疲労骨折」とは?⇒【中足骨疲労骨折】長引く足の甲から前側の痛みに要注意!
「下駄(ゲタ)骨折」ってとんな骨折?⇒軽視はダメ!【下駄骨折】捻挫に似ているが立派な「骨折」
足首にネズミがいる?!「離断性骨軟骨炎」って?⇒足首の離断性骨軟骨炎。長期続く痛みに注意。不安定症の原因にも。
足の指が浮いている?「浮き指」の実態とは?⇒「浮き指」ってどんな状態?改善できる?原因と対処法、予防について
足指の先が伸びない!マレットトゥとは?⇒足指つま先の変形「マレットトゥ」。指先が自力で伸びない!
テーピングの役割と注意点について⇒テーピングの効果と注意点は?適切に貼って患部を保護しよう。
足指の側副靭帯の損傷⇒足指の側副靭帯の損傷。足の指をぶつけたときに起きやすい捻挫
足の親指、裏側。反らせて負傷。「ターフトゥ」はどんなけが?⇒「ターフトゥ」は中足趾節(MTP)関節底側(母趾球)の損傷。反らせると痛い!
足指の変形と対策⇒足の指(足趾)と変形。種類と原因は?