こんにちは。荻窪駅北口徒歩5分、ほんだ整骨院の山内健輔です。
歩くと外くるぶしの下や後ろがズキッと痛む…。ひねった覚えもないのに、なぜ?
その痛み、もしかすると「腓骨筋腱炎」(ひこつきんけんえん)かもしれません。
腓骨筋腱炎は、足の使い方や筋肉のバランスが原因で起こることが多く、放置すると慢性化することも。まずは症状をチェックしてみましょう。
この記事では、症状の特徴・原因・セルフチェック・対処法まで、専門家がわかりやすく解説します。
『【外くるぶし】の下や後ろの痛み。「腓骨筋腱炎」は足の着き方が原因!』

※ご注意!このページでは「腓骨筋腱炎」を紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。
腓骨筋に関係する障害が多い理由
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「外くるぶしの下や後方の痛み」症状チェック

□外くるぶしの下や後ろを押すと痛い
□歩くと足首の外側がズキズキする
□つま先を持ち上げたり、階段の昇り降りで痛みが出る
□足首を外側にひねると違和感がある
□運動後や長時間の歩行で痛みが強くなる
□腫れはないのに、じんわり痛む感じが続いている
□ひねった覚えがないのに、足首の外側が痛む
数多く当てはまる人は、「腓骨筋腱炎」(ひこつきんけんえん)かも!早めの対処が必要です。
捻ったり、ぶつけたり(外傷)で負傷しやすい組織

足首を捻ったりした後、外くるぶし周囲が腫れてくることがあります。
こんなときは、
踵腓靭帯損傷
背側踵立方靭帯損傷
外果剥離骨折
腓骨筋腱脱臼
が疑われます。これらの外側支持機構(がいそくしじきこう)の損傷との鑑別を行いましょう!
こういった外傷性の疾患の場合、腫れや内出血がひどくなる傾向にあります。
ここで『腓骨筋腱炎』との鑑別が必要になるのは、痛む場所がほぼ同じ位置にある、踵腓靭帯損傷(しょうひじんたい)と腓骨筋腱脱臼(ひこつきんけんだっきゅう)。
もうひとつ、気にしておきたいのが「第5中足骨基底部剥離骨折」。「下駄骨折」(げたこっせつ)ともいわれるものです。
下駄骨折についてはくわしくはこちらの記事をご覧ください。
⇒軽視はダメ!【下駄骨折】捻挫に似ているが立派な「骨折」
外くるぶし周囲の痛みで医療機関を受診するときは、「外傷の有無」(ひねったりぶつけたりなど)を必ず知らせてくださいね。
足首を捻った後に注意しておきたい疾患が「足首の離断性骨軟骨炎」⇒足首の離断性骨軟骨炎。長期続く痛みに注意。不安定症の原因にも。
踵腓靱帯のそんしょうとは?⇒踵腓靭帯(しょうひじんたい)。足首捻挫に合併しやすい靭帯断裂
足首の捻挫でいちばん多い靭帯損傷。⇒前距腓靭帯損傷。足首の内返しで断裂しやすい!後遺症にも要注意!
腓骨筋腱をおさえるバンドが損傷すると腱が脱臼する?!⇒腓骨筋腱脱臼は習慣化しやすい障害。見逃されやすいので要注意!
腓骨筋腱の基本情報
腓骨筋腱は外側のくるぶし(外果)を通ります。↓

腓骨筋腱は、長腓骨筋(ちょうひこつきん)と短腓骨筋(たんひこつきん)がそれぞれ細くなったものです。
ふたつの筋肉は腓骨(ひこつ)という下腿の外側の骨から起始します。
付着部は、短腓骨筋は「第5中足骨基底部」。
長腓骨筋は外くるぶしを後ろ側から足裏を通って、内側の「内側楔状骨」「第1中足骨基底部」です。
これらの筋肉の主な働きは、足首の「底屈」(つま先を下げる動き)。
他には足首の「外返し」小指側を持ち上げる動きで使われます。
また、不整地や不安定な地面で身体のバランスをとるためにも使われていて、日常的に頻繁に収縮を繰り返すのも特徴です。
腓骨筋はこんな筋肉
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『腓骨筋腱炎』になるしくみ

↑赤が長腓骨筋腱、緑が短腓骨筋腱
『腓骨筋腱炎』とは、腓骨筋腱が摩擦によって炎症を起こしている状態です。
炎症を起こしているということは、組織がなんらかの損傷を受けています。
外果の下部での炎症は『腓骨筋腱滑車症候群』(ひこつきんかっしゃしょうこうぐん)って呼んだりもします!踵骨にある隆起部との摩擦で発症します。
この腓骨筋。実は外くるぶし(外果)を滑車のように使って走行が方向転換しています。
この腱が筋肉本体に引っ張られることで、つま先を下げる動作が行われるんです。
手で触ってみると、つま先を上げ下ろしで外くるぶしの後ろ側が動くのが分かるはずです。
通常ではそれほど摩擦は生じていないはず。
ですが、
◎回外(親指側が浮きがち)
◎靴の縁が当たる。
◎着地の衝撃。
◎つま先立ちの時、外くるぶしが外側にいく。
などなど
によって摩擦が生じます。
腓骨筋腱炎は、腓骨筋腱自体の炎症のほか、腱鞘や周囲の滑液包炎も含められることが多いです。
他にも極度に摩耗した靴底によって、体重が外側にかかり、『腓骨筋腱炎』を発症することがあります。
摩擦による炎症なので、歩いたり、走ったり、跳んだりを繰り返すことで発症します。
また、足首を捻挫することによって腓骨筋の腱が引っ張られることでも起こることがありますので、靭帯損傷との鑑別も必要です。
『腓骨筋腱炎』の症状

〇体重を足の外側にかけると痛い
〇外くるぶしの後方・下側に腫れ
〇外くるぶしの後ろを押すと痛い
〇歩く・走る・飛ぶで痛みを生じる
〇患部側の着地時に痛みを生じる
〇つま先の上げ下げでの痛み
腓骨筋腱に外くるぶしのところで、張力をかけると痛みが増強します。
ひどくなると腫れや熱感を生じることもあります。
また、痛みがあっても我慢して、放置したままにすると、亜急性の腓骨筋腱脱臼を引き起こすことも。
※腓骨筋腱脱臼(ひこつきんけんだっきゅう)
腱を抑えている支帯が損傷。腓骨筋腱が外くるぶしの後ろ側から外れて、前側を走行してしまう。内返しといって足首が内側に向くように捻った時になりやすい。
「腓骨筋滑車症候群」も腓骨筋腱炎のひとつ!詳しくはこちらの記事も参考に。
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『腓骨筋腱炎』になったら。
運動で生じる摩擦によるものである場合は、だんだん痛みが増強します。
発症直後は痛みを我慢しながらも運動を継続してしまうことが多いです。
ただし!痛みを我慢して続けてしまうことで、確実に症状は悪化します。
患部をかばいながら続けることで他の部位のケガに繋がることも・・・。
腓骨筋腱炎の対処法
- 運動を中止すること!安静!
- 患部を冷やす。
- 腓骨筋腱に張力がかからないように固定する。
(つま先&小指側を持ち上げるように) - 靴やフォームをチェックする。
- 痛みや炎症が消失していれば、ストレッチやバランストレーニングで接地を調節する。
炎症がおさまれば(だいたい1週間から2週間)、運動を再開することは可能ですが、原因をみつけておかないと再発も免れませんよね。
足が「回外」(重心が小指側に強くかかる)しがちな人は、インソールなどで調整することも検討しましょう。
テーピングで予防するのも有効です。

くわしくは、スタッフにお尋ねくださいね。
アイシングの効果とやり方。⇒受傷後の【アイシング(冷却)】治療期間を短縮する効果あり!
腓骨筋腱炎がひどくなると損傷が生じます。腱は縦に走る線維(索状組織)でできているので、縦に裂けやすいのです。
⇒足首外側(外くるぶし後ろ)の痛み。「短腓骨筋腱縦断裂」(損傷)はどんな疾患?
腓骨筋を保護するテーピングの貼り方
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『腓骨筋腱炎』の予防と再発防止!
足首・荷重バランスを適正にする。
荷重が外側にかかったり、外くるぶしが外側に出っ張らないように。
シューズや靴底、インソール、テーピングで調整。
足の変形や靴が原因の場合は、使用する道具で調整するのがいいでしょう。
長・短腓骨筋を強化&後脛骨筋をほぐす。


「後脛骨筋」は足裏を内側に向ける筋肉。これをストレッチ。
さらに長・短腓骨筋を強くすることで足首を外返し(小指側持ち上げる)気味に持っていくと腱への負担を減少させましょう。
横足アーチって何?消失するとどうなるの?⇒足の横足アーチ。維持するために必要なこと。低下するとどうなる?
足裏の筋肉のケアは大事です!⇒あしうら(足底)の筋肉を「鍛える」&「ほぐす」で足の不調を防ぐ!
腓骨筋の強化
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最後に。
『腓骨筋腱炎』はオーバーユースによるものがほとんどです。
ですが、それだけに繰り返してしまうことも多く、原因が分からないまま再発する方も多く見受けられます。
放置すると「短腓骨筋腱縦断裂」や「腓骨筋腱脱臼」、「短腓骨筋腱付着部炎」に発展していくおそれもあります。
軽視せず、きちんと専門家に相談して原因を見極めましょう!
早めの対処が必要です!
患部と足部だけを見るのではなく、膝や股関節、腰部の重心、足底の接地や左右バランスも影響します。
ほんだ整骨院では、身体全体のバランスと動きを見ながらアドバイスします。
患部の状態をみながら、かかと部分にパッドを入れて腱の張力を調整したり、包帯やテーピングで固定。
また超音波施術機器によって、組織の再生を促すことも行っています。
実際に腓骨筋腱炎の方も多数、来院しており、平均的に3~4週で痛みなく運動を再開できています。
(※もちろん、年齢・性別のほか状態や運動、既往疾患によって個人差があります!)
杉並区荻窪近辺でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
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足や下肢の痛みカウンセリングも受け付けています。
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