『骨盤調整』で姿勢を整えて、快適な生活!

こんにちは。ほんだ整骨院の山内健輔です。

まっすぐ立っているつもりでも、肩の高さが違っていたり、足の片側だけ疲れてしまったり。

「自分の体が曲がっている?」

って感じたことはありませんか?

骨盤は背骨の基礎部分によく例えられます。
基礎が傾いていると、上部も傾いてしまいますよね。

また、骨盤には股関節があって、二足歩行にも重要な脚がついています。

土台が傾くことで、身体のいたるところに軋み(きしみ)が生じることに……。
骨盤は人間の生活に重要な役割を果たしているだけでなく、さまざまな部分からの影響を受けてもいるんです。

骨盤の傾き・向きを整えることで、身体の姿勢維持や運動にも好影響がでます。
逆に骨盤が曲がっていることで、身体の色々な部分でトラブルの原因にもなり得るんですね。

今回は、美容や健康にも重要なほんだ整骨院の「骨盤調整」について紹介していきます。

骨盤調整についての疑問

『骨盤調整』で姿勢を整えて、快適な生活!

※ご注意!
このページではほんだ整骨院の「骨盤調整」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガや痛みがある場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。

「骨盤調整」と「骨盤矯正」の違い

画像提供:写真AC 様

骨盤調整骨盤矯正は、それを使う人によってあいまいになっている場合が多く、ほとんどの人が混同してしまいますよね。

一応、一般的な違いとして以下のようになっていますが、整骨院や整体院によっても見解が異なることもあるようです。

シンプルにまとめると、「骨盤調整は骨盤の向き・位置を整える」、「骨盤矯正は骨盤自体の形状を動かす」イメージですね。

骨盤調整
骨盤周りの筋肉によって、骨盤の向きが偏位しているのを調整する施術
周囲の筋肉をソフトに緩めていくことが多い。
筋肉の緊張を緩める施術で、骨盤が自然な位置・向きになるので、身体の負荷が分散。
骨盤矯正
骨盤は左右の寛骨(かんこつ)でできていて、前方は「恥骨結合」(ちこつけつごう)、後方は仙骨との関節「仙腸関節」(せんちょうかんせつ)で連結している。
おもに恥骨結合を支点に仙腸関節がズレることにより、骨盤の形状自体が歪むことがある。
これを器具や手技でもとに戻すという考え方が「矯正」。

骨盤の後方にある左右の仙腸関節。前方にある恥骨結合は、わずかに動くことが確認されています。
しかし、人によっては、かなり強い結合でほとんど動かないともいわれています。(妊娠・出産時に動きやすくなる!

もちろん日々の姿勢や使い方でわずかな動きがクセづき、固定されてしまうこともあることは大いに考えられます。
ただし、「科学的根拠に乏しい」との指摘も多く、矯正するためには、弱い力では動かない、強い力では危険ともいわれることもあるんです。

また、骨盤のゆがみを戻すために力を加える方向は、そもそも合っているのか?(ヒトの骨は左右対称でないことも多い)との指摘も見受けられます。

そこで、私たちは骨盤が歪む原因である周囲の筋肉や荷重姿勢に着目。
当院では「骨盤調整」として、骨盤周囲の筋緊張を緩和することで骨盤の向き・傾きを整える施術を行っています。

骨盤が傾く(曲がる)原因

骨盤から脊椎にかけてはもともと生理的弯曲があるが、筋肉や荷重のバランスによって背骨・骨盤が傾いたりねじれたりが生じる

骨盤が傾く大きな原因として考えられるのが、

  • 生理的弯曲
  • 体重のかけ方
  • 筋肉の収縮力

もともと地球には重力があって、ヒトはそれに逆らいながら直立二足歩行をしています。
なので、これら上記の原因をすべて取り除くことは不可能。

ただし、身体への負荷を分散させる必要があることから「骨盤調整」が必要になってくるんですね。

生理的弯曲
背骨はもともと頚椎・腰椎で前弯(前側凸)。胸椎・仙骨で後弯している。
衝撃を逃がすためのバネの役割だったり、動きの柔軟性を保つためといわれている。

骨盤偏位のおもな原因

荷重の不均衡・筋力バランス・身体のクセ・不良姿勢・運動不足・睡眠不足・ケガや内疾患など骨盤が偏位する原因は多い。

  1. 左右非対称の身体の使い方のクセ
  2. 長時間の不良姿勢同一姿勢
  3. 前後・左右の筋肉バランス
  4. 運動不足による筋・脊椎可動性の低下
  5. 過剰な疲労睡眠不足
  6. 病気や障害によるもの
  7. 荷重の不均衡やハイヒールなどによる足の接地の不均衡

基本的に骨盤が傾く原因になりやすいのが、前後と左右の筋肉量や収縮力の不均衡

例えば、骨盤を後傾させる腹直筋の力が弱くなったり、腰椎の前方に付着する大腰筋の緊張が強くなったりすることで、骨盤は前傾します。

また片側の殿筋や大腿部の筋緊張が生じることで、そちら側の骨盤は下方に牽引されます。

多いのがスポーツや労働による左右不均衡な動きを反復するものや筋や関節の不活動によるもの。

逆に関節が柔らかすぎても、体重のかけ方の影響を受けやすくなります。
他には病気や障害の影響で片側に偏位しやすくなるものもあるのです。

骨盤の偏位をつくるおもな筋肉

おもに骨盤に付着する筋肉を挙げてありますが、実際には骨盤に付着しない筋肉も骨盤の偏位には影響を与えています。

例えば、

後脛骨筋の緊張→外側荷重→片側股関節への負荷増加→殿筋の緊張→骨盤後傾

このように骨盤に付着しない筋肉が原因になっていることも多いです。

骨盤を直接偏位させるおもな筋肉

腹側の筋

腹側にある大腰筋や腸骨筋、側方にある腰方形筋は強力な筋なので左右不均衡があると骨盤の偏位が起きやすい

  • 腹直筋(ふくちょくきん)
  • 内・外腹斜筋(ふくしゃきん)
  • 腹横筋(ふくおうきん)
  • 大腰筋(だいようきん)
  • 腸骨筋(ちょうこつきん)
  • 小腰筋(しょうようきん)

背側の筋

脊柱起立筋や多裂筋は背骨を支える筋肉。 これも強力な筋肉で、左右が不均衡になりやすく骨盤偏位の原因となる

 

  • 広背筋(こうはいきん)
  • 脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)
  • 腰方形筋(ようほうけいきん)
  • 多裂筋(たれつきん)
脊柱起立筋群
腸肋筋(ちょうろくきん)・最長筋(さいちょうきん)・棘筋(きょっきん)の総称
背骨を支える重要な筋肉

殿部の筋

殿部には深層外旋六筋と大殿筋・中殿筋・小殿筋があり、おもに股関節を安定化させている

  • 大殿筋(だいでんきん)
  • 中殿筋(ちゅうでんきん)
  • 小殿筋(しょうでんきん)
  • 深層外旋六筋群(しんそうがいせんろっきん)
  • 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
深層外旋六筋
梨状筋(りじょうきん)・上双子筋(じょうそうしきん)・内閉鎖筋(ないへいさきん)・下双子筋(かそうしきん)・大腿方形筋(だいたいほうけいきん)・外閉鎖筋(がいへいさきん)。
6つの股関節を外旋させる筋肉。

大腿部の筋

股関節をまたぐように付着する大腿部の筋肉も骨盤偏位に影響する

  • 大腿直筋(だいたいちょっきん)
  • 縫工筋(ほうこうきん)
  • 内転筋群(ないてんきんぐん)
  • ハムストリングス
内転筋群
恥骨筋(ちこつきん)・短内転筋(たんないてんきん)・長内転筋(ちょうないてんきん)・大内転筋(だいないてんきん)。
4つの股関節を内転(閉じる)させる筋肉。
ハムストリングス
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)・半腱様筋(はんけんようきん)・半膜様筋(はんまくようきん)。
股関節を伸展させたり、膝関節を屈曲させる筋肉。

ほとんどの筋肉は左右がほぼ対照的になっています。
これらの左右で筋力差や緊張(収縮)度合いが大きいと骨盤や背骨の傾きが生まれます。

生理的な位置を保つメリット

  1. 姿勢の改善
  2. 筋・内臓の位置を整える
  3. 荷重や負荷の分散

骨盤の前脛後傾は、背骨や下肢にも影響し、見た目の姿勢も悪化しやすい

骨盤調整は、周囲の筋肉を緩めることで骨盤が自然な位置・向きになるようにするもの。

各部位の負担が少ない位置になるので、姿勢の悪化や筋緊張からくる症状(肩こりや腰痛、不定愁訴)の緩和に最適です。
荷重の不均衡による膝や股関節、椎間関節の変形性関節症の予防にも。

さらに、筋肉や骨盤内の内臓(大腸や膀胱、生殖器など)の位置が戻ることで働きやすい環境になるので、体調がよくなるのと同時に運動パフォーマンスにも期待できます。

もうひとつは、姿勢がよくなることで、身体の血流がよくなるので、細胞の代謝がスムーズになるので、肌の調子にも影響を与える可能性も考えられます。

美容効果は?
骨盤調整は女性にも最適。
姿勢を改善することで美しい立ち姿。気になる腹部も骨盤の傾斜改善ですっきり見えるかも。
さらに代謝や血流、内臓機能の向上は肌のターンオーバーの促進も期待できます。
※ただし、人によって効果に違いがあるのと直接的な効果ではないので即効性は少ない!

当院の骨盤調整は原因の筋肉にアプローチ

骨盤の偏位には、前傾後傾、左右の傾き、ねじれ、ゆがみの種類があり、その原因を見つけることが重要

骨盤には、背骨を支える役割とともに骨盤内臓器を守る役割もあります。
また、後方にある仙骨のそばには自律神経仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)といった重要な末梢神経も走行。

これらを不用意な力で刺激してしまうと痛みにつながってしまうばかりか、体調を崩すことにもなりかねません。

そこで、当院では安全に施術を行うため、ソフトな施術で脱力させる方法を選択しました。
また、状態を正確に把握するために、いろいろな姿勢でさまざまな角度からチェックします。
(左右非対称の骨格や見えない障害の代償作用によるものもあるため)

姿勢
立位(立った状態)
腹臥位(うつぶせ)
仰臥位(あおむけ)
側臥位(横向き)
確認すること
股関節の位置
骨盤の前後・上下にある骨目標の高さ
背骨のカーブ(生理的弯曲)
股関節の動き・可動域
注意が必要な人
出産後3カ月未満の方
骨盤自体も動きやすい状態です。
また、骨盤底筋や腹筋群の回復期間でもあるので基本的には骨盤調整を行いません。
腰椎疾患をもっている方
腰椎すべり症や脊椎分離症、腰椎椎間板ヘルニアなどの腰椎疾患がある場合は、より慎重に行う必要があります。
調整前に問診しますが、必ず事前にお申し出ください。

多角的に別々の視点から確認しながら、総合的に判断をして少しずつ調整を行っていきます。

骨盤の形状自体のゆがみに関しては、慎重であるべきとの考え方から、骨盤ブロック(くさび状の硬いクッション)で自重による調整も行います。

なので、骨盤が定着するまで繰り返し施術する必要があります。
回数は人によってさまざま。

とくに筋肉量が多い人、緊張(収縮)が強い人は、定着しにくく、繰り返し施術する必要があります。

とはいえ、ある程度、骨盤の位置・向きが定着しやすくなったら、自分でもできる体操やストレッチ、日常生活動作の指導も行っています。

当院での骨盤調整料金
1回 ¥2,200

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よくある質問

ほんだ整骨院の骨盤調整について、よく聞かれる質問に答えてみました。
参考までにどうぞ。

Q.どうして骨盤は傾く?

A.左右や前後の筋肉のバランス(緊張具合や筋力差)が崩れることで、緊張した筋肉の方へ骨が引っ張られることが原因になります。
多くが、

  • 長時間の不良姿勢
  • スポーツ特性
  • 身体の使い方のクセ
  • 片側への荷重
  • 履き物
  • ケガや病気による機能障害

などによるものです。

Q.どの筋肉が関連する?

A.身体中どの筋肉も関係するといえますが、とくに影響しやすいのが骨盤に付着する強力な筋肉

腹直筋や腸骨筋、脊柱起立筋群、腰方形筋などをほぐすことで骨盤の偏位を改善しやすくなります。

Q.施術後気をつけることは?

A.前後・左右の筋肉バランスや荷重を身体の中心に意識することが必要です。

また、体幹部をストレッチや体操で動かしておくことも忘れずにやってほしいです。
とくに体幹を回旋(ねじる)させる運動は、深層の筋肉にも効いてくるので重視したいですね。

施術後に、その日に問題となった筋肉のケア方法や強化したい筋の運動方法もご指導しています。

Q.毎日、やってもいい?最適な頻度は?

A.軽い刺激で行うので、毎日施術しても問題ありません。
むしろ大きな効果が期待できます。

とはいっても、毎日来院するのは大変ですから、施術時に伝える自宅でのケアを実践してもらうことで、週に1~2回でも実感できるはずです。

目安は、状態や個人によってだいぶ違いがあります。

筋肉量の多い男性→週に1~2回を8~10回
柔軟性のある女性→1週~2週に1回を5~6回

できれば、整ったあとも月に1回ぐらい続けておくと安心です。

Q.すぐに戻ってしまう?

A.当院の骨盤調整は原因になっている筋を見つけて、それをソフトに緩めていくことで向きや傾き、ねじれを生理的に自然な方向へ戻すものです。

ご指摘の通り、最初のうちは戻りやすいのも事実ですが、繰り返し調整すること、日常で気をつけながら生活することで骨・筋に負担の少ない位置に定着しやすくなります。

Q.危険はない?

A.動かない関節を無理に(力まかせに)強制する治療ではありません。
呼吸に合わせて、動かしたり、伸ばしたり、優しく押すことで筋肉の緊張を緩めながら整える施術です。

また、さまざまな姿勢で、多角的に状態を確認しながら行うので、間違った方向に調整するリスクもないといっていいでしょう。

Q.骨盤調整は内臓にもいい?ダイエット効果は?

A.直接、内臓に作用する効果はありません。
ただし、骨盤や姿勢を整えることによって、内臓が生理的位置に落ち着きやすくなるので、間接的に働きをよくするかもしれません。
また、骨盤底筋(内臓の出口を締める筋肉)の働きを維持させる効果もあります。

ダイエットに関しては、直接的な効果はありません。
姿勢が正しくなることで、下腹部が引っ込んだように見えるとか、血流改善が代謝の向上に寄与する程度と思っていてください。

Q.機能障害の代償作用として骨盤が傾いている場合は?

A.何らかの機能を代償しているってことは、その部分に過剰に負荷がかかっているということ。

その過負荷の部位をケアしなければ、いずれ限界を迎えることになります。
過負荷の部分を見つけて、定期的にケアしておくことは重要なことです。

Q.骨盤調整をしない方がいいときは?

A.出産直後の3か月ごろまでは、骨盤周りの筋も関節もダメージを負った状態。避けた方が無難かもしれません。
また、ギックリ腰での急性期のときも安静にする必要があるので避けましょう。

腰椎疾患をもっている人や骨粗鬆症の人は事前に知らせてください。

Q.予約はできますか?

A.できるだけ予約をとっていただけると、スムーズにご案内できます。
予約優先にしているので、長時間お待たせしてしまう場合があります。
直前でもいいので電話(0353356570)またはLINEアプリでご連絡ください。

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