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成長期のひざ下の痛み。オズグッドシュラッター病

こんにちは。ほんだ整骨院山内です。

 

さて、今日もいってみましょう。骨端症シリーズ。

成長期のひざ下の痛み。オズグッドシュラッター病


オズグッド・シュラッター病とは。

10代前半から中盤にかけての成長期に起きやすい骨端症です。
以前は男性に多いとされてきましたが、女性のスポーツも盛んになり、男女差はあまりなくなってきました。

膝蓋骨(膝の皿)のすぐ下の脛骨粗面(前方に隆起したところ)に痛みが生じます。

サッカー・陸上などのたくさん走るスポーツ、バスケットボール・バレーボールなどのジャンプが多いスポーツは膝の屈伸運動に体重がかかります。
この時、大腿部前面にある大腿四頭筋の腱(膝蓋腱)付着部である脛骨粗面が繰り返し引っ張られることで炎症を生じます。
微小な断裂により軟骨組織が壊死を起こす骨端症です。

多くの患者さんが骨が大きく成長する時期であるため、筋肉の柔軟性がそれについていけないことも原因のひとつです。

子どもの脛骨粗面部はまだ完全に硬化した骨にはなっておらず、隆起が大きくなることもあります。

子どもの骨の特徴は?⇒子供の骨の特徴。大人とどんなところが違う?

骨端症ってどんな原因で起きる?⇒骨端症ってどうして起きる?子どもが痛みを訴えたら軽視しないで!

小児の骨折⇒小児の骨折3つの特徴。子ども特有の骨折型と気をつけること

 

治療と予後

安静による保存療法でほとんどが緩解(痛みや症状が落ち着くこと)します。


運動を再開すると再発することもあり、注意しながらの復帰が必要です。
バンドで脛骨粗面の上部を締めることも有効です。
付着部の引っ張る力を軽減してくれます。

予後は良好で障害を残すことはほとんどありませんが、脛骨隆起が大きくなってしまうことがあります。

大腿部をぶつけた!ももかん?

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予防&リハビリ

オズグッド・シュラッター病は大腿前部筋肉のけん引力によって引き起こされるため、大腿四頭筋の柔軟性を高める必要があります。
ストレッチは痛みがひいてから充分に注意しながら行ってください。

オーバートレーニングも原因のひとつなので気を付けてあげたいです。

いろいろな骨端症を紹介してきましたが、また機会を見てご紹介しますね。

ふくらはぎの筋肉をケアしておくことは身体全体にとっても良いことです。⇒ふくらはぎの筋肉と疲れる理由。注意するべき疾患とは?

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