ジャンパー膝。膝のお皿(膝蓋骨)の上か下に痛みがたら要注意!

こんにちは。ほんだ整骨院山内です。

 

わが家のある東京西部は朝の気温が10℃を日常的に下回るようになってきました。
日中は20℃近くになりますので、気温差もかなり大きいです。

寝坊しないようにがんばります。

 

ということで、
今回は膝シリーズいってみましょう。

『ジャンパー膝』

スポーツ選手に多い

ジャンプの多い競技、バレーボールやバスケットボールの選手に多かったことから「ジャンパー膝」といわれていますが、実際にはサッカーやテニス、バドミントンなどのターンの多いスポーツ選手にも多くみられます。

膝蓋骨(膝のおさら)の下側に痛みが生じます。人によっては膝蓋骨の上方に生じることも。
ジャンプや走り出した時、着地やストップ動作時に強い痛みが生じます。

10代のスポーツ選手に多いですが、20代・30代の方にも普通にみられます。

ジャンプが多いスポーツでは、足首の「ネズミ」にもご注意下さい!⇒足首の離断性骨軟骨炎。長期続く痛みに注意。不安定症の原因にも。

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どうして起こる?

膝の曲げ伸ばし時に使われる大腿四頭筋。
この筋肉が細くなって膝蓋骨の上を通って脛骨(膝のすぐ下)にくっつきます。

大腿四頭筋はジャンプ時やダッシュ時に急激に縮んで大きな力を発揮します。この時に筋肉が細くなる場所(膝蓋腱しつがいけん)が微細な損傷が起きます。

実は着地時やダッシュのストップ時にはもっと強い負荷がかかります。

この急激な負荷による微細な損傷が積み重なると膝蓋腱部分で炎症を起こします。

とくに膝のお皿(膝蓋骨)がある場所は、曲がるところですよね。

曲がるところと細くなるところが一緒になっているのです。

痛みが出やすくなる原因にもなりますよね!

この膝蓋腱部の痛みが起こる仕組みはスポーツ時だけで起こるわけではなく、実際には階段などでも起こる可能性はあります。

 

とくに運動不足の方や加齢が進んでくると大腿四頭筋の柔軟性が弱くなって炎症が起きやすくなります。

もう一つの原因はO脚やX脚。
大腿骨と脛骨(下腿骨)の軸が極端に曲がっていたりすると膝蓋骨が大腿四頭筋のけん引力を緩めきれずに痛みを生じる原因になります。

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対処法は?

痛みが強い場合は安静が必要です。
熱感がある場合は冷却しましょう。

しっかりと炎症を抑えてからの競技復帰が望ましいです。

炎症が小さくなってきたら、大腿四頭筋をよくストレッチすることで膝蓋腱部の負荷を和らげましょう。

また、痛みが起こっている部位の少し上部をバンドなどで締めることで負荷を和らげるのも有効です。

予後は?

痛みが出てもそのまま放置したり、競技を続けてしまうと、最悪の場合は膝蓋腱断裂にまで発展してしまう可能性もあります。

ただ、しっかりとした対処をしておけば障害が残るようなことはほとんどありません。

膝周りの痛みは一度良くなっても、対策をせずに同じように運動を続けてしまうと再発しやすいです。
後々、変形性膝関節症の原因にもなりえるのできちんと治しましょう。

ストレッチやサポーターについてはみなさんの周りにいる専門家を頼って下さいね。

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