こんにちは。ほんだ整骨院山内です。
みなさま、台風の被害はなかったでしょうか?
私も身近に警報がたくさん出ている状況に戸惑いました。
被害にあわれた方には慎んでも見舞い申し上げます。
さて、今回のテーマは膝の内側の痛み
『鵞足炎(がそくえん)』
です。
※ご注意
このページでは「鵞足炎」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変わっている可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。
『鵞足』とは?
膝関節面より下部にある脛骨内側の隆起部分です。
ここには、薄筋、半腱様筋、縫工筋という大腿部の3つの筋肉が付着しています。
なお、この鵞足部のすぐそばには内側側副靭帯が付着しています。
鵞足炎
サッカーや陸上競技など繰り返し膝を曲げ伸ばしすることで起こります。
鵞足部に付着する筋肉(薄筋・半腱様筋・縫工筋)は股関節の運動にも影響を及ぼすので、股関節の硬さも影響していると考えられます。
スポーツで痛みが出ている場合はフォームが崩れていることもあります。女性で多いのはX脚になっている場合です。
内側側副靭帯の損傷や内側半月板損傷、変形性膝関節症などとの鑑別が必要ですが、同時に併発している場合も多いので中止が必要です。
治療は
熱感がある場合は冷却、あとは安静にすることで痛みは軽快していきますが、すぐに運動を再開すると再発することが多いです。
鵞足部に着く筋の柔軟性を高めるのと同時に股関節の可動域を広げておくことで、それぞれの腱が患部を引っ張る力を弱めてあげましょう。
ストレッチと同時に痛みが出る運動のフォームのチェックをします。
そして大事なのは足裏と地面の関係です。
過回内といって靴底の内側ばかりが極端に減っている場合は鵞足炎になりやすいです。
インソールなどで調節することで改善が期待できます。
RICE処置ってどうすればいい?⇒ケガをしたときの応急手当て「RICE(ライス)処置」ってな~に?
患部の冷却は応急時に有効です!⇒受傷後の【アイシング(冷却)】治療期間を短縮する効果あり!
予後
予後としてはほとんどが後遺症もなく治癒しています。
ただし、物理的な刺激が加わり続ければ再発もしますし、長期にわたれば変形もあり得ます。
運動前にウォーミングアップと運動後にはアイシング、日常的にはストレッチで鵞足炎を予防しておきましょう。
ストレッチの方法や足の着き方などについてはいつでもご相談くださいね。
足裏の筋肉をケアしておきましょう!⇒あしうら(足底)の筋肉を「鍛える」&「ほぐす」で足の不調を防ぐ!
テーピングの役割と注意点⇒テーピングの効果と注意点は?適切に貼って患部を保護しよう。
関連記事
膝の痛み。どこが痛い?いつ痛い?⇒膝の痛み、痛む場所によって対処法が違います。
肩の痛み。夜間もいたみが出てきたら!⇒石灰沈着性腱板炎。急に肩が痛くなったら・・・