交通事故の治療で病院や整骨院で「伝えること」は?

こんにちは。荻窪協会通りにあるほんだ整骨院の山内健輔です。

交通事故によるケガで病院や整骨院で受診するときに大事なことがあります。

それは、「伝えること」

どうしても交通事故での受診では、気が動転してしまったり、焦ってしまったり、痛かったりするので、状況をうまく伝えられないことも多いのです。

とくに「自覚症状」(じかくしょうじょう)は、自分で言葉にして伝えなければ、他人に伝わらないもの。

結果、自分ひとりで抱え込んでしまう人もいるんです。
そんなときに必要なのが「メモしておくこと」。

事故の状況や痛みは、時間が経てば経つほどあいまいになってきます。
今の状態や事故現場での状況などは写真やメモとして記録しておくことはとても大切です。

今回は交通事故で負傷したときに病院や整骨院を受診する際に伝えておくことについて紹介していきます。

交通事故の治療で病院や整骨院で「伝えること」はメモしておく!

※ご注意!
このページでは「交通事故治療で伝えておくこと」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変化している可能性もあります。
ケガや痛みがある場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。

事故について「聞かれること」

交通事故にあったら、できるだけ早めに病院を受診することが重要です。
時間が開いてしまうと事故とケガの因果関係があいまいになってしまう恐れがあります。

まずは、事故の状況について詳しく伝えます。
病院によっては、交通事故専用の問診票があることも。

できるだけ詳しく記入したり、伝えたりすること。

  1. 交通事故の年月日・時間
  2. 事故の状況
  3. 負傷した部位
  4. 仕事中かどうか。
  5. 人身事故扱いかどうか。
  6. 救急での受診の有無、あれば診断証
  7. 他の病院・医師の診断を受けているか(受診日も)
  8. 相手の保険会社への連絡
  9. 自身の任意保険への連絡の有無(入っていれば)

事務手続きでの書類作成時の助けにもなります。

これらの事項に加えて、通院にかかった費用も記録(領収証は保管)しておきましょう。

交通事故に遭って、ケガをした場合にかかる医療機関にはそれぞれの役割があります。
また、交通事故で医療機関にかかるときに必要なことについては、国土交通省のホームページが詳しいです。

交通事故にあったら、医療機関等を利用することとなりますが、病院(又は病棟・病床。以下同じ。)によって、それぞれ役割がありますので、各病院で行うべき治療等が終われば通常は退院・転院することとなります。特に重傷を負われた方は、急性期~回復期~慢性期と時間的な経過とともに病院等を転院していくこともあります。

国土交通省 自賠責保険ポータルサイト「怪我をしたときは?」より引用

状態について「伝えること」

病院や整骨院(接骨院)での治療の目的は、

早く回復すること!

自分の状態をうまく伝えられない人も数多いです。

とくに交通事故でのむち打ち症では「他覚所見」(たかくしょけん)に乏しいことがあります。

自覚症状のみの場合、きちんと自分の症状を伝えられないと、誰もわかってくれない状態に陥ります。

医師や施術者は患者さんの症状をカルテに記載しますが、うまく伝える必要があるんです。

適切な治療を受けられないことにもなりかねません。
最悪の場合、症状があるのに治療費の支払いが受けられない場合もあるのです。

自分の症状を日にちごとにメモしておいて、過不足なく人に伝えられるようにしておくことが重要です。

  1. 痛みや症状
  2. 事故後から現在までの変化
  3. 既往症(今までにかかってきた病気)
  4. 症状の出る頻度やタイミング、持続時間
  5. 精神的なストレスの度合い
  6. 仕事や生活への影響ぐあい

できるだけ詳細に伝えることで、診断や治療の手掛かりになるだけでなく、事故との因果関係を証明する資料にもなります。

必要以上に症状を強く言ったり、少なく言ったりする必要はありません。
医師や相手の保険会社に誤解されないように、ありのままの状態を報告するべきです。

定期的に医師の診察を受ける

定期的に医師の診察は受けましょう。
その際には、日ごろから症状を記録しておいて、状態の変化を伝える必要があります。

あまりにも診察の期間が開きすぎると、治療の効果が確認できないばかりでなく、症状が軽いので治療の必要性が低いとみなされてしまうこともあるからです。

交通事故の治療には、事故の規模や内容と照らし合わせて、

  • 必要性
  • 合理性
  • 相当性
  • 有効性

の4つが必要とされています。
これらを認めてもらうために、診断と症状の変遷の記録が必要になります。
(自身の受けた健康被害を他人に認知してもらう)

もし後遺障害を残してしまう場合にもそれまでの検査結果が記録されていることが認定にも必要とされるので、自分の症状を伝えておくことは重要です。

接骨院や整骨院で治療するためには。

交通事故の治療を行っている整骨院や接骨院は多いです。

整骨院や接骨院でできる治療は、

  1. 筋肉や軟部組織の緊張緩和
  2. 関節可動域の回復
  3. 疼痛・神経症状の緩和
  4. 機能回復訓練
  5. 患部の固定や保護

これらは、物理療法(冷却・温熱療法、電気治療器など)、運動療法手技治療、を使って行われています。

営業時間や場所の制約で病院のリハビリ機関に通院できない場合に利用することができます。

ただし、無条件に許可されるわけではなく、治療費を支払う保険会社や医師の同意を得る必要がある場合がほとんどです。
(きちんと患者さんの立場と状態を理解してくれる病院を選ぶのも重要)

また整骨院や接骨院では、治療の必要性や相当性を判断できないことになっているので、定期的な医師の診察は続ける必要があります。

施術の必要性・相当性
症状が良くなっているのに、不必要に治療期間を伸ばそうとしてくる院があります。
治療の必要がないと医師が判断した時点で治療費の支払いが打ち切られることもあるので、治療は信頼できる整骨院や接骨院を選択しましょう。

整骨院や接骨院でも施術録(カルテ)を記載します。
日々の状態を簡単にでもいいのでメモしておくと、スムーズに話が進むでしょう。

ほんだ整骨院は交通事故医療情報協会に認定されています。

まとめ

  1. 事故の状況についてメモしておく!
  2. 自分の状態(直後~現在)
  3. 症状(時間・頻度・強さ・生活への影響)
  4. 定期的に医師の診察は受ける
  5. 接骨院や整骨院は信頼できるところを選ぶ
  6. トラブルを避けるためにも記録は重要

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