足のサイズの測り方と基礎知識|靴選びの基本は「測る」ことから!

こんにちは。荻窪駅北口の教会通りにあるほんだ整骨院の山内健輔です。

「なんとなく履き心地が悪い」
「1日歩くと足がじんじん痛む」
「試着では良かったのに、なぜか靴擦れができる」

そんな経験、ありませんか?
原因は単純に「自分の足のサイズを正確に知らない」こともすくなくありません。

前回の記事「靴選びのポイント【基本編】」では、自分の足の形状を知ることが靴選びの近道だとお伝えしました。
今回はその中でも特に「じゃあ実際にどう測ればいいの?」という部分を、もう少し詳しく掘り下げていきます。

「足のサイズの測り方」というタイトルと、形の異なる2つの足の側面図(骨格)を並べたイラスト。同じサイズの靴でも足の形状によって合わないことがある、という内容を表している。

足のサイズの測り方と基礎知識|靴選びの基本は「測る」ことから

なぜ足のサイズを正確に測定する必要がある?

 

結論から言うと、足のサイズを正確に測ることで「なんとなく」の靴選びから「根拠を持った」靴選びに変わります。

多くの方は靴を選ぶとき、店頭で試し履きをして「なんとなくきつい/ゆるい」で判断していると思います。
それ自体は悪いことではありませんが、自分の足の数値をあらかじめ把握しておくと、試し履きの際にも「このメーカーは足幅が細めに作られているから、いつもより半サイズ上げよう」といった判断がしやすくなるんです。

特にオンラインで靴を購入する機会が増えている今、実際に試し履きができない場面でも、自分の足のサイズを正確に知っておくことは選択の精度を大きく左右します。

実際、アシックススポーツ工学研究所の研究者による総説論文「人の足と形態変化」(バイオメカニズム学会誌, 2019)でも、足のトラブルで悩む人が少なくない背景として、足を測る意義や正しい測り方への理解不足が指摘されています。自分の足を正確に知ることは、決して神経質な話ではなく、足のトラブルを防ぐ第一歩なんです。
X (formerly Twitter)

【靴選びに必要な足の計測ポイント、知っていますか?📏】 前回、靴が合わない原因は「幅」かもしれないという話をしました。…

実際に当院にも、「足のサイズは変わらないはず」と思い込んで長年同じサイズの靴を選び続けた結果、足底腱膜炎やアーチの崩れといった症状で来院される方も多いです。
特に女性の40代から50代にかけては、筋力の低下やホルモンバランスの変化などにより、足部の形状に変化が出やすい時期。加齢や体重の変化によって足の形は変わっていくものなので、一度サイズが合っていた靴でも、定期的に測り直すことをおすすめします。

測定前に知っておきたい足の各部位のおさらい

足のサイズはつま先の形だけでなく、足長・足幅・足囲・甲周囲・甲髙・かかとの形状・かかと幅・足首周径もチェックする

足のサイズと一口に言っても、主なものだけでも「足長」「足幅」「足囲」「甲の高さ」「かかと幅」などがあります。

それぞれの部位の名称や役割について詳しくは、以前書いた記事「足裏の各部の名前や呼び方」で解説していますので、まだご覧になっていない方はそちらもあわせてどうぞ。

ここでは、実際にどう測るかという「計測方法」にフォーカスしてお伝えします。

足の骨の名前を覚えよう!⇒足部の骨についての基礎知識。骨の数や名前、構造や役割を紹介。

足のサイズの測り方【部位別・計測方法を解説】

荷重時と非荷重時の足のサイズ比較イラスト。荷重時(立位で体重を左右均等にかけた状態)は足長・足幅・足囲が大きくなり、非荷重時は縦アーチ・横アーチが広がらないためサイズが小さくなることを示す図。正しい計測は立位・体重均等が基本。

測るときは必ず立位で左右均等に荷重した状態で!

座った状態(非荷重)では足のアーチがつぶれず、実際より小さい数値が出てしまいます。
靴は体重をかけて歩くときに使うものなので、必ず立って両足に均等に体重をかけた状態で測りましょう。

自宅にあるメジャー紙、ペンがあれば、誰でも簡単に測定できます。

なお、測った数値は靴のサイズ表記にも対応しています。

足長:靴の「サイズ」(23.5cmなどの表記)
足囲:靴の「ワイズ」(A・B・C・D・E・2E・3E・4E・EEなどの記号で表記)

それぞれ対応しますので、覚えておくと靴選びの際に役立ちます。

足長の測り方(靴の「サイズ」に対応)

足長の測り方を示すイラスト。紙の上に立位で左右均等に体重をかけた状態で、足の一番長い部分(指先)に印をつけ、かかとから印までの距離を測る手順を図解している。

かかとの一番後ろから、一番長い指の先端までの直線距離を測ります。紙の上に足を乗せて、かかとと指先の位置に印をつけてから測ると正確です。
左右で長さが違うことも多いので、両足とも測っておきましょう

靴のサイズは足長の1~1.5cmほど大きめ(「捨て寸」と呼ばれます)のものが良いとされています。

つま先の形は人によって違う。自分の方を知って靴選びに活かそう!

関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院の山内健輔です。 足の形は人によって大きく違います。 とくに足の指の長さは人によって千差万別。 親指が長い人、人差し指が長い人、どれも同じぐらいの人。 さまざまな形があります。 人によっていろい[…]

足幅の測り方

足幅の測り方を示すイラスト。足の親指の付け根と小指の付け根の一番出っ張った部分に印をつけ、その2点間を直線で測る手順を図解している。

足のいちばん幅が広い部分(親指の付け根と小指の付け根を結ぶライン)の周囲を、床に対して垂直に測ります。
足囲と近い部位を測りますが、こちらは靴のサイズ表記に直接対応する規格用語ではありません。

靴のこの部分への圧迫は「モートン病」の原因にも?! ↓

関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院山内です。 多くの人が悩む足の痛み。 モートン病 第3・4趾(中指と薬指)に起きることが多いのですが、他の足指でも生じることがあります。 この痛みは、「激痛」ともいわれて、足を着くのも怖くなるほどだと[…]

靴ひもがきついとどうなる?緩いと? ↓

関連記事

こんにちは!荻窪、ほんだ整骨院の山内健輔です。 靴紐は「脱げないようにするための紐」だと思っていませんか? 靴ひもの本来の役割は、足と靴を「一体化」させることにあるんです! 紐の締め方には、実は2つの落とし穴があります。 […]

足囲の測り方(靴の「ワイズ」に対応)

足囲の測り方を示すイラスト。親指の付け根と小指の付け根の一番出っ張った部分を、メジャーでぐるっと一周させて測る手順を図解している。

足幅と混同されがちですが、足囲は「周囲の長さ」のことです。
親指の付け根と小指の付け根のふくらみをぐるっと一周させてメジャーで測ります。

足囲の数値は、JIS規格(日本産業規格)に基づいて「ワイズ」というA〜Fなどの記号に対応しています。足長によって基準となる数値は変わりますが、一例として足長25.0cm(メンズ)の場合の対応表は以下の通りです。

ワイズ 足囲の目安
A 219mm
B 225mm
C 231mm
D 237mm
E 243mm
2E(EE) 249mm
3E(EEE) 255mm
4E(EEEE) 261mm
※ワイズは足長ごとに基準値が変わるため、正確に知りたい場合はご自身の足長に対応した『JIS規格の靴サイズ・ワイズ換算表』をご確認ください。
ワイズが緩すぎると靴の中で足が動いてしまい、足指の変形につながったり、逆にきつ過ぎることで中足骨頭部痛やモートン病の原因になったりします。
必ず体重をかけた上で歩いてみることでフィット感を確かめましょう。
靴幅が合わないとどうなる?↓
関連記事

こんにちは。荻窪にある、ほんだ整骨院の山内健輔です。 「26cmだときつい」 「26.5cmだと大きい」 そんな経験はありませんか? この場合、多くの方が「きつい→ワンサイズ上げる」という選び方をしてしまいがち。 […]

靴による圧迫も原因のひとつといわれる「足指の変形」↓
関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院の山内健輔です。 足の指が変形したことでつらい思いをされている方が多いです。 足の指(足趾)の変形といっても、多様にあります。 その原因のほとんどは、 〇腱の牽引方向の変化によって、通常とは違う角度で[…]

甲の高さの測り方

足の甲の高さの測り方を示すイラスト。甲の一番高い部分(舟状骨のあたり)に定規を真横にのせ、床までの垂直距離を測る様子を、左右2つの足の側面図で解説している。

立った状態で、足の甲の一番高い部分(舟状骨のあたり)から床までの垂直距離を測ります。
この数値は靴の「フィット感」に大きく影響する部分で、甲が高い方は同じサイズでもきつく感じやすい傾向があります。

「ハイアーチ」「凹足」ってどんな足?

関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院の山内です。 足部になんらかの痛みや不安で悩んでいる方が増えています。 私たちが「立つ」「歩く」ときに使われている足。 かかとからつま先まで、片足で28個の骨でできています。 両足になると56個の骨が私た[…]

かかと幅の測り方

かかとの幅の測り方を示すイラスト。紙の上に立ち、体重を左右均等にのせた状態でかかとの一番幅が広い部分にペンで印をつけ、その距離をものさしで測る手順を図解している。

かかとの最も幅が広い部分を測ります。
かかとが細身の方は、足長・足幅が合っていてもかかとだけ靴の中で浮いてしまうことがあるため、意外と見落とされがちなポイントです。

もっと詳しく足の計測を知りたい方は、MoonStar「基本の計測方法」や、自分が本当に幅広・甲高かどうかを見極めるポイントを解説した「あなたの足は本当に幅広・甲高?」(足のお悩み百科)もとても参考になります。
かかと幅が合っていない靴を履くと「ハグルンド病」のリスクが高まります。
関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院の山内健輔です。 かかとの骨が後ろの方に出っ張ってきた! かかとの後ろのでっぱりに靴ずれができた! かかとの後ろが赤く腫れて触るだけでも痛い! そんな経験はありませんか? かかとの後方にはアキレス腱が付[…]

かかとの「幅」だけじゃない、「形状」も大事なポイント

くつを探すときは、自分のかかとの形状がヒールカウンターに合致するか試すのも重要

ここまでは「サイズ(数値)」の話でしたが、かかとに関してはもう一つ大事な視点が「形状」です。

かかとには丸みの強い方、やや扁平な方、内側や外側に傾きやすい方など、人によって形状の個性があります。
かかと形状が靴のヒール部分「ヒールカーブ」の形と合っていないと、幅や周囲のサイズが合っていても靴の中でかかとが動いてしまい、靴擦れや歩行時の不安定さにつながることがあります。

ヒールカーブの形状もフィッティングしておくと安心です。

かかと「パカパカ」の歩き方は「足指の腱鞘炎」につながることも?!

関連記事

こんにちは。ほんだ整骨院の山内です。   最近、スポーツをしている方や山歩きをする方で増えてきているのが、 足首の前側や足甲の「すじ」の痛み! です。 原因の多くが、長母指伸筋腱や長趾伸筋腱という「すじ」を使いす[…]

自分で測る方法vsシューフィッターに測ってもらう方法

シューフィッターが専用のメジャーで足の周囲を測っている様子のイラスト。「荷重しながら自分で測るのは難しいので、専門の人やアプリを頼るのもいいかも!」というテキストが添えられている。

自分で測る場合は、思い立ったときにすぐ確認できるのが利点です。一方で、メジャーの当て方や姿勢によって多少の誤差が出やすいという面もあります。

より正確な数値を知りたい場合は、シューズショップなどにいるシューフィッターに測ってもらうのも一つの方法です。
専用の器具を使って、足長・足幅・足囲・甲の高さなどを一度にまとめて計測してもらえることが多く、自分では気づきにくい左右差なども指摘してもらえることがあります。例えばアシックス「ASICS WALKING」直営店ニューバランス オフィシャルストアでは、専用の機器を使った無料の足型計測サービスを実施してくれています。

最近では、スマホのカメラやアプリを使って足のサイズを測定できるサービスも登場しているんです。

  • ZOZOMAT(ZOZOTOWN)⇐専用マットとスマホで足を3D計測できる無料サービス
  • アシックスの「MOBILE FOOT ID」⇐A4用紙とスマホカメラだけで足長・足幅を測定できる無料アプリ

まずは自分で概算を把握しておき、気になる方は専門家に一度見てもらう、という組み合わせがいいかも!

よくある質問

自分で測っても正確な数値は出せますか?
ある程度の目安は十分につかめます。ただし、メジャーの当て方や体重のかけ方によって数値が変わることもあるため、「だいたいこのくらい」という目安として捉え、迷ったときは専門家に測ってもらうと安心です。
足のサイズは1日のうちいつ測るのがいいですか?
足はむくみによって朝と夕方で0.5〜1cmほど変わることがあります。普段よく歩く時間帯に合わせて測るのがおすすめです。
 左右で足のサイズが違う場合、どちらに合わせて靴を選べばいいですか?
大きい方の足に合わせるのが基本です。小さい方の足は、靴紐やベルトで調整するとフィット感を保てます。

測定した数値をどう靴選びに活かすか

靴(スニーカー)の各部分の名称を示したイラスト。アッパー、ヒールカーブ、ヒールカウンター、履き口(トップライン)、タン(ベロ)、靴ひも(シューレース)、トゥボックス、ソール、ミッドソール、アウトソールの各パーツが、それぞれ色分けした矢印と名称ラベルで図解されている。靴選びやフィッティングの際に知っておきたい部位名称の解説図。

数値を測って終わりではなく、そこからが本番。
測定した足長・足幅・足囲・甲の高さ・かかと幅を、購入を検討している靴のサイズ表やメーカーごとの木型の特徴と照らし合わせることで、試し履きの精度が上がります。

同じ「25.5cm」という表記でも、メーカーによって足幅の設計が違うため、自分の数値を基準に持っておくことが失敗しない靴選びの基礎になります。

自分に合った靴を見つけることは大事なこと⇒靴選びのポイント【基本編】|自分の足に本当に合う靴の見分け方

まとめ

  • 足のサイズは「足長」だけでなく、足幅・足囲・甲の高さ・かかと幅など複数の観点でチェックすることが大切
  • 自宅でも簡単に測定でき、まずは目安を把握することから始めましょう
  • かかとは「幅」だけでなく「形状」も靴選びに影響する一つの要素
  • 正確さを求めるならシューフィッターやショップへの相談もおすすめ

足に痛みがあって、どんな靴がいいか相談したい——。

私たち、ほんだ整骨院は、そんな方のお力になれたらと思っています。

足の状態に合わせてお話をうかがう【足のカウンセリング+アドバイスコース】をご用意しています。
ちょっとした違和感でも、お気軽にご相談くださいね。

LINEからご予約を受け付けています。(友だち登録で24時間ご予約できます)友だち追加

Xでフォローして最新情報をみてみましょう!
>

足の痛みで悩む人は数多い。                        つらい痛みをでやりたいことをあきらめてしまう前に。           痛みなく健康に歩くために。

CTR IMG