あしうらの痛み。あなたはどこが痛い?種類と原因について。

こんにちは。ほんだ整骨院山内です。

 

 

 

みなさん、足の裏が痛くなった経験はありませんか?

朝起きた一歩目が痛かったり、スポーツをすると痛かったり、靴によって痛かったり、・・・・・・。

痛くなるところも違います。

足指の付け根だったり、かかとだったり、土踏まずだったり、・・・・・・。

今日は

足の裏の痛み。種類と原因について。

です。

 

痛みのある場所の番号を下記より探してみてください。足裏の痛み

※ご注意
このページでは「足裏の痛み」について紹介しています。記事執筆時点での情報です。
正確な情報を記すよう努めていますが、医学的視点や見解の違い、科学の進歩により情報が変わっている可能性もあります。
ケガをした場合は、記事だけで判断せず、病院などで正しい診断を受けることをおすすめします。

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①足裏全体の痛みやしびれ、感覚が鈍い!場合

足裏の全体が痛む場合は、ある場所に負担がかかりすぎて・・・というよりは、神経症状が考えられます。

腰まわりや臀部まわりの神経や足根管を通る神経がなんらかの障害を受けて、足裏に症状が出ている可能性があります。

(⇒足根管とは?

この場合の治療は、その原因となる部位の治療をします。
意外と多いのが「足根管症候群」
足首周りのケガや障害が原因で、そのむくみや腫れによって神経や血管の通り道を狭くしてしまうことで、神経伝達を傷害します。

足根管症候群。足の裏側の痺れや痛み。

②足裏の親指側の痛み

「種子骨炎」「種子骨障害」
足の親指側には種子骨といって、滑車のような役割をして筋肉と骨との摩擦を和らげるための小さい骨があります。

足の親指側に大きな負荷がかかったり、繰り返し負担を受けることで、種子骨が炎症を起こしたり、損傷したりします。

足裏親指側の痛み。母趾【種子骨障害】

「ターフトゥ」

母趾を反らせた状態でさらに荷重や外力がかかることで生じるMTP関節底側の軟部組織損傷。人工芝や柔らかい靴底が原因となることが多い。

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「母趾基節骨骨端症」

10代のスポーツ選手に多い骨端症(こったんしょう)

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③親指以外の前足部の痛み

「中足骨頭部痛」
足指のつけ根に体重が乗ったとき、足の指が甲側に反ったときなどに痛みます。
足の横アーチが消失して、逆アーチになっていたりすると多いのが2番目と3番目の中足骨頭が痛みです。

10代の女性ではフライバーグ病といって、無腐性骨壊死(血流が阻害されて骨が損傷すること)を起こすこともありますのでこの部分が痛む方は注意が必要です。

中足骨頭部痛。体重がかかると痛い&指を反らせると痛い

「第2ケーラー病」(フライバーグ病)

10代の女性に多い病気。こちらも軟骨が関係する骨端症。第2中足骨(人差し指)の付け根が痛みます。

フライバーグ病(第2ケーラー病)は足指つけ根の痛みがでる骨端症

「モートン病」
多いのが3番目~4番目の指側が痛みます。
中足骨の間を神経が通ります。この神経が中足骨骨頭に押しつぶされたときに、足裏から足先に痛みやしびれが生じます。
これは、朝起床時の立ち上がりに痛むのが特徴です。歩行時に足の前側に体重がのったときに痛みます。

モートン病。気になる原因と対処法は?

こちらの記事では足の横アーチについてごらんください。

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④土踏まずの痛み

「足底線維腫症」
土踏まず付近にできる腫瘤で、良性のものです。強い負担や繰り返しの負担でできるコブのようなものです。
基本的に痛みはありませんが、大きくなったり、場所が悪かったりすると痛みが生じます。

足底線維腫症。足裏のしこり、痛みがなければあせらないで大丈夫!

「有痛性外脛骨」
内側縦アーチが少ない偏平足で、後脛骨筋の付着部、舟状骨結節部分で痛みが生じます。
外脛骨はすべての人にあるわけではなく、10%~20%の人がもっています。

外反偏平という足の着き方の形も大きくかかわっています。

有痛性外脛骨の記事

「第一ケーラー病」
小さい子供(だいたい3歳~5歳)の子に時々見られる骨端症。ちょうど外脛骨の位置が痛みます。

子どもが足の甲(内側)や土踏まずを痛がる。第一ケーラー病って?

「足底腱膜炎」
足底腱膜はかかとから足指までつながる筋肉です。
かかと周囲が痛むことが多いのですが、縦アーチが消失しがちな方は、土踏まずが痛むこともあります。

「足底腱膜炎」足の裏かかとや土踏まずの痛み。踵骨棘ができるしくみ

足底腱膜炎の治療は?⇒足底腱膜炎や有痛性踵骨棘は治るまでに時間がかかる!治療と再発予防。

「前脛骨筋付着部炎」
ちょうど土踏まずの真ん中あたりに前脛骨筋の付着部があります。
たくさん歩いたり、ランニングしたりすることで炎症を生じることがあるのです。
前脛骨筋は後脛骨筋と一緒に内側縦アーチをつくる筋肉です。

すねの前側(外側)の「前脛骨筋」の痛み。足首や土踏まずに出ることも⁈

こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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⑤かかと周囲の痛み

「足底腱膜炎」「有痛性踵骨棘」

足底筋膜は足の縦アーチを維持する筋肉です。
人が歩行するたびに縦アーチはバネの役割をして、衝撃をやわらげるとともに前への推進力を生み出しています。

踵(かかと)が付着部なので、繰り返しけん引力が働くことで、炎症が起きている状態が「足底腱膜炎」

けん引力によって踵の骨がめくれてささくれだったような状態が「有痛性踵骨棘」

どちらも立ち上がりの一歩目が痛いです。有痛性踵骨棘では、かかとをつくたびに痛みます。

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足底腱膜炎の原因は?⇒足底腱膜炎の原因となる「リスク要因」。どんなことに気を付ける?

足底腱膜炎のテーピング⇒自分で簡単にできる!足底腱膜炎や有痛性踵骨棘のテーピング

「セーバー病」(シーバー病)

10歳前後の子どもがかかとを痛がることがあります。こちらも骨端症。

シーバー病(セーバー病)。子どもがかかとを痛がる踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)

踵部脂肪体障害

かかとの軟部組織の痛み。足を着くたびに痛い。「踵部脂肪褥」や「踵部脂肪体症候群」「ファットパッドシンドローム」と呼んだりします。

【踵部脂肪体】の障害はかかとの痛み。衝撃吸収能力の低下が原因?

踵骨骨折

かかとの骨は強靭なものですが、強い外力、または繰り返しの微細な外力によって骨折することもあります。

「踵骨骨折」(かかと)ってどんなときに起こる?疲労骨折にも注意!

⑥外側(小趾側)部分の痛み

立方骨症候群

足部外側の一部分のみにしびれや痛みが放散するものです。

立方骨への負担によって、「腓腹神経」(ひふくしんけい)への圧迫や絞扼が問題になるといわれています。

体重増加や使いすぎが原因になることが多いです。

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最後に。

足裏は歩行や立位時の体重を受ける場所です。
実は足の裏に痛みがあるだけで、体重がのる場所が変わります。
それによって足首や膝、股関節の負荷も変わり、変形性関節症などに進展することもあります。

負担も早いうちに取り除くことができれば、痛みがとれるのも早いものです。
足の裏の痛みに気づいたらなるべく早めに対処しましょう。

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