おはようございます。荻窪・ほんだ整骨院藤本です。
本日のFブログは【手の痺れをきたす疾患3】として[手根管症候群]についてお話します。手根管症候群は前回お話させていただいた肘部管症候群と似た疾患ですが、原因となる神経や痛み、痺れの出る部位が異なります。
まず手根管症候群では[正中神経]という神経が原因で起こる疾患でその原因も様々で職業あるいは日常生活における手の過度な使用、手関節骨折・脱臼・変形の後遺症、腫瘍、腱鞘炎、透析、全身性疾患(糖尿病・慢性関節リウマチなど)、神経・筋の奇形などが知られています。しかし原因が特定できないような突発例も存在します。
主な症状は初期には知覚神経の障害として母指・示指(人さし指)・中指および薬指の母指側にしびれ感が出現します。さらに神経の圧迫が継続すると、運動神経の障害としての母指球筋(手のひらの母指側にある膨らみ)の萎縮がおこり、摘み動作などが障害されます。こうなると、手のひらは変形して猿の手のように扁平してくるので、猿手(さるて)とよばれています。
治療は、症状が比較的軽度であれば、まず保存療法を行います。消炎鎮痛剤の内服、理学療法、装具等による局所の安静、局所への副腎皮質ホルモン剤注入などです。特発例や手の過度な使用が原因と考えられる症例では保存療法で治癒する場合も少なくはありません。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください!!
本日も元気に診療開始いたします!!